華-Hana-の躁鬱↑↓物語

またまたリニューアル!母だし労働者だし飼育者……なんだけど、生涯自分探しの旅Blog

元家族。それでも父に会いたい

水族館。

動物園。

子供が楽しむそばに父親がいる事は当たり前と思ってきたけどそうじゃない。

 

 

今は離婚なんてありふれてるけど、その後離れた親と子はどんな距離にいるのでしょうか。

 

 

 

 

私と父の場合は、私が15の時に離婚して以来ほぼ会ったことがなく、いわば疎遠状態です。

 

 

離婚原因は父の営む事業で約束手形?による詐欺被害を受け(と聞いたが真相は不明)、それがきっかけで借金が8000万円に膨らみ自己破産。

会社は当然倒産しました。

 

 

 

 

離婚前、父はいきなり行方をくらましました。

いきなり母にメールで「子供達を頼むね」と姿を消しました。

父の親族皆で作った借金のことを母は全く知らなかったので、いきなりの展開に「どうしよう!」とメールを見せてきました。

 

楽観主義の父が、これはまずいと私は思いました。

 

 

 

 

結局樹海に行ったものの、死にきれず数日で帰ってきたようで、その後すぐに離婚が決まり遠くに引っ越しました。

 

 

 

男の一人暮らしは大変だろうと数ヶ月後父のアパートを訪ねると女物の携帯電話があり、案の定後に再婚。

 

そのタイミングが早かったのと、母に父が「知人への借金返済の為、生涯独身で過ごす」約束をあっけなく破った事で母はかなり動揺していました。

 

 

ただでさえ養育費ももらえず、2人の子供とラブラドールの犬もセットで出戻り、(専業主婦歴17年)なかなか仕事は決まらない。田舎での出戻りは近所の注目の的となり、世間体を気にする祖父は大激怒。

 

 

母は祖父との口論や、娘の夜遊び、ひねくれた小学生の息子、犬小屋もない犬…と、次第に調子を崩し始め、仕事が安定するまでの2年間は特に苦労をしてきました。

 

 

そう言ったことから私は数年父を恨んだし、それでも向き合おうと思った矢先、今度は「SNSで初恋の人と繋がり、お互い家族を捨ててかけおちしてる」報告を受けました。

 

 

父からの連絡は、だんだん素気なくなっていきました。

私の結婚報告も出産報告も一言二言のやり取りで終了でした。

 

 

ある時は、「(私の弟の)住所を教えてくれない?」と連絡がきて、理由も教えてくれず不審に思った私は弟に相談。

「同じこと聞かれたけど教えなかった、姉に聞くなよって言っといたけどそっちにもいったのか。絶対教えるな」と。

当然教えなかったです。

 

 

おそらくは今頃バツ2になって初恋の人と結婚したか、破局したか。そして、金がらみでまた人様に迷惑をかけていることでしょう。

 

 

今となっては、唯一連絡をくれるのは数年に一度の私の誕生日に「おめでとう」のラインくらい。

 

「元気?」「元気だよ」のやり取りは、なんだか定型文みたい。

一度「元気じゃない」って返してみたら、「じゃあ病院に行って、お大事にね」って。

父親やめたのならば、おめでとうメールなんてそもそもいらないのにね。

 

 

 

 

でも…でもね。

 

 

 

思い出すんですよ。

4人で囲んだ食卓、楽しかった家族旅行。

クリスマスプレゼント。

悪い事をしたら怒ってくれた事。

 

 

 

 

母と離婚するまでは、ちゃんと「父親」やってくれた事を、思い出すのです。

 

 

 

父は何でも知っていて、教えるのが上手で、相談に乗ってくれて、知識をくれました。

そしていつも前向きで、頼り甲斐のある大人…だったはず。

 

 

今となっては元家族、修正不可だけど。

 

 

それなら仕事の上司としてや遠い親族としてのような距離感でいいから、連絡だけでも気軽にし合える所にいてほしかった。

色々悩んだ時期に、相談に乗ってほしかったなと言うのが私の本音です。

 

 

 

 

 

 

もうすぐ父の日ですね。

 

 

私は父を理解する事は一生ないのだけれど、なぜか無性に会いたくなる月なのです。