祖母の納棺を、無事終えました。
大きなバスタブが運ばれてきて、洗髪も洗顔も全身、弛んだ顔のマッサージまで全てやってもらいました。
祖母は7月下旬頃から入院でずっとお風呂に入れなかったので、とても気持ち良さそうに見えました。
身体を洗い終わった後、ひしゃくを左手に持ち足から胸にかけて水をかける儀式や、納棺した後、これから三途の川を渡る旅に出るという祖母に持たせる草履やら米や杖等を順番に入れました。
仏になったら修行に出るのだそうです。
「死んだら終わり」なんて言うけれどそれって違うのですね。
86年も頑張ったのだから楽させてあげたいけど…
棺に入った祖母は、まるで花嫁衣装なような白い着物(綿で出来ている)を身に纏い、誰かが「じいさんも同じ花嫁が二度も来てビックリだな(笑)」なんて言うから肩の力が抜けました。
普段しないお化粧をして、美しい着物を着て、お花に囲まれて。
なんだか明日でお別れな気がしません。
そういえば。
母と2人、お寺に行ったんです。
戒名の、位を決める相談に。
19年前、同じようにこのお寺に足を運んで決めたであろう祖母は、祖父に1番高い位をつけていました。
大きく分けて4つある戒名の値段は30.50.80.100万円で、そのうち80から上が〇〇院が最初に付く…とか、よくわからん。
わかりませんが、祖父が〇〇院と付いてるので、同じように付かないことには一緒の場所へ行けないのだそうです。
30.50.80.100…
なんか点数みたいですね。
私はお坊さんに、「この位というのは、人生で頑張ったり社会に貢献した点数なのですか?」と正直に聞きました。
お坊さんは、「その様な意味合いで付ける方もいらっしゃいますね」と言いました。
それなら決まってる。
うちのばーちゃん100点でしょ!
…って思うけど、そもそも1番高い位自体つく人が稀らしく、かつ妻なので?って理由もよくわからんけど。
結局、80のところで落ち着きました。
なんか…
すごいですよね。
死んだら終わりでもないし、真っ当に生きていたらどうやらお寺で点数が付くらしい。
私は人のために何もできていないけど、せめて祖母のように家族を守れる人になりたいなと思いました。
ただ、私は躁鬱なので、明日には「点数なんてクソくらえ」とか言ってるかもしれないですけど(笑)
明日お葬式です。
無事に終わるといいです。