私の家には今6匹の猫がいます。
3匹は保護している…という名目ですが、実際には私が幸せにさせてもらいすぎて手離し難くなっている状況の、子猫たち。
皆とっても甘えん坊となりました。
私の姿が見えると走って寄ってきて。抱っこをせがみ、そのまま眠ってしまう子や、1匹だけムササビのような、癖のある動きをしながら遊ぶ子もいれば、とにかく食いしん坊な子もいます。
最初威嚇しまくっていた時からの変わり様を見てきたせいか、愛着は人一倍です。
あー飼いたい!!
でもこれ以上は、どう考えても無理なのです。
どうにか方法がないか小さな脳みそで考えるけど、やっぱり厳しいです。
猫達には幸運を呼ぶ力があるのでしょうか。
私が29歳で2歳のさくちゃんを迎え入れた頃、住んでいたのは実家でした。先住猫は代々蔵や蚕室や木小屋も含めたネズミの駆除の為に飼われてきました。金太郎は15歳の今も現役です。
でも、さくちゃんの居場所はここではない気がしました。
体が弱いのもそうですけど、気品ある素敵な長毛が屋根裏のネズミを追いかけて黒くすすけていくことは耐えられなかったし、金太郎に外に出ることを教わり連れ戻すことが増えてきたのも悩みでした。さくちゃんは外に放したら絶対に帰って来ない気がしました。
私もそのことがきっかけでアパートに引っ越し同棲をして、そのまま結婚しました。
もなかが来た翌月には娘を授かりました。つわりの時には無臭のもなかがたまらなく臭く感じてそこら中に消臭剤を置きまくっていたのですが、寝る時は(今もだけど)同じ枕だし顔の上に来られたりもしていたので、消臭剤はあまり意味がなかったと思います(笑)
サビは娘のことがとても大好きです。活発で、予期せぬ動きをする娘に嫌がりもせず、いつもされるがまま。寝る時もお風呂も一緒です。動物への想いやりを育ててくれている気がします。
それに、近所の人との関わり。
この地域は猫を飼っている人が多いのと、小道に面した我が家のリビングから外を見ているこのお三方はとても有名になりました。
その中でも同じサビを飼っている班長さんが親近感を感じ近づいてきて、義実家の猫の保護をしてくれる人との出会いに至ったのです。
今度黒にんにくの作り方を教わりにも行きます。
子猫達だって、良い方向に考えれば義実家との接点を作ってくれたのかもしれません。
いや、それは要らんけども。でももなかの最後の兄弟かと思うとまた余計にかわいくて。
こういう考え方ばかりだと猫で破産するハメになるのはわかっているのですが。
でも実際、旅館や宝くじ屋の看板猫が福を呼んで繁盛したり、映画「ボブという名のネコ」でしたっけ?は、薬物依存症者が1匹の猫に出会って人生が変わるストーリーですが、あれは確か実話だったと思います。
その人や物によって、幸せになれば不幸になることがあります。お金もありすぎると不幸になるかもしれないし、夫も家族も人間なので言動や態度によってはこれから離れることもあるかもしれません。
でも猫は幸せばかりを運んできてくれるような気がします。
玄関にいるメダカのくろすけも、ヌマエビのエビ蔵と海老奈も、今日も愛くるしく生きています。
先のことはわからないけど、今はこのまま、6匹の時間を大切に過ごしたいです。